ネティポットで鼻うがい

ミズキは小さなころからカラダが弱く、いつも鼻を啜っているような女の子だった。

鼻を啜るのは実際に洟が垂れているわけではないのだが、それがミズキのひとつの習慣的な動きのようになっていた。

いや、彼女にしてみたら実際に洟が鼻孔の外側に姿を現す前に対処をしていたのかもしれない…

なんとしても洟が垂れているのを誰かに見られることは絶対に避けなければならない映像だったからに違いない。

何しろ彼女は女の子なのだから。

心配したミズキの母親は彼女を耳鼻科に通わせて医師の診断を信じて投薬治療を開始した。

医師はアレルギー性の鼻炎だろうと薬を処方し、特に日常生活での注意はしなかった。

それでもミズキの鼻を啜る癖はなかなか治らなかった。

よく風邪もひいた。

鼻腔に問題があったためか粘膜が腫れ口呼吸で睡眠も浅くよく夜中に目を覚まし遠くで聞こえる救急車の音や風が木々を揺らす音に怯えた。

朝起きると口腔内がからからに乾いていて喉の痛みをしばしば感じ、リンパ腺が腫れたり咳や熱を出して学校を休んだ。

中学生になっても漫然と薬を飲み続けている生活にミズキは疑問を感じていた。

この薬っていったい何のために飲んでいるのだろう…?

ミズキはもうこれからは自分の考えをしっかり持って自分の意志で物事を決断しようと心に決めた。

自分の考えをしっかり持つというのはミズキにとって我を通すことではなく周囲の人の言葉や態度をしっかりと受け止めて自分の中で分析し答えを見出す材料として活かすことだと考えた。

ミズキはとても賢明な少女だった。

そして鼻の浄化法を生活習慣の中に取り入れてみることにした。

誰に教わったわけでもなく、ネットで調べてヨガの浄化法としての鼻うがいに注目し実際にやってみようと思った。その行為が自分の問題を改善してくれるのではないかと希望を胸に抱きながら。

その習慣は思った以上にミズキを変えた。

風邪をひかなくなったし、朝の目覚めが良くなった。

食後の服薬が目覚めの鼻うがいに変わっただけでこんなにも呼吸が楽になるなんて想像以上の変化だった。

それでも、ときどきは風邪のウィルスが体内に侵入してくるときもある。

自分のカラダに意識を向けることが普通になっていたミズキは自分の内部でウィルスが増殖しようとするのをすぐに察知して、いつもよりも多めに鼻うがいをするように対処した。

そうすることによって発熱もせずに風邪の症状を軽くいなせるようになってきた。

風邪をひいた友だちにはいつも鼻うがいを勧めるが誰一人ミズキの言うことに耳を貸そうともせず笑って相手にしない。

それでもミズキは決してへそを曲げたりしない。

友だちの意思も尊重しつつ、自分は自分の考えでしっかり習慣を根付かせていけばいいと思っているからだ。

友だちはミズキに「鼻うがいの動画をYouTubeにアップすれば…」と笑うけどそれもアリかも…と視野に入れている。

インフルエンザの流行もすこし落ち着いてきたのでしょうか…

私もミズキのように毎朝習慣のように鼻うがいをしています。

金のかからない健康法のひとつです。

やり方はネットで検索すれば分かりますが、やったことがない人はどうしても痛いんじゃないか?とか呼吸器なので苦しいんじゃないか?と行動に移す前に尻込みをしてしまう不安感を拭えないかもしれません。

実際にやってみると「うがい」というだけあって本当に何でもありません。

スッキリします。

人のカラダの内部は筒状になっていて空気や飲食物がカラダのなかを通り抜け必要なエネルギーを吸収するような仕組みに出来ています。

必要なものを取り込むだけではなく不必要な不純物や人体に悪影響を及ぼす有害物質を残していってしまいます。長く使っている水道管が錆びついたりエアコンのフィルターが汚れたりするのと同じです。

なのでときどきカラダも浄化する必要があるのです。

呼吸器は鼻うがい、消化器は断食といろいろ浄化方法はあります。

断食はまた別の機会にお話しすることにして、鼻うがいをする際のポイントを少しだけお話ししようと思います。

先ほど痛くないか不安に思う人が多いと言いましたが、痛くないのには理由があります。洗浄するのに使う水の温度と塩分濃度を体液に合わせているからです。

メンドクサイと感じるかもしれませんが、厳密でなくても大丈夫です。ぬるま湯に塩を適量入れればいいだけです。(最初は加減が分からないので水の量と塩の質量を計って温度を調整して生理食塩水を作った方がいいかもしれません)

それを鼻孔に流せば粘膜に圧力がかからずに鼻腔内を洗い流すことが出来ます。

あくまでも洗浄水は自然に流すだけで吸い込んだりはしません、水は高い位置から低い位置へと自然に移動するので右から左へ流す場合は右の鼻を高い位置左の鼻を低い位置へ首を少し傾けるだけです。

粘膜が腫れて気道が塞がっていなければ水は自然に流れて落ちます。

鼻の穴は左右がつながっているので、右から左へ浄化水を流したあと今度は左から右へ(逆でも問題ありません)流します。逆をする前にいったん水を注入した方の鼻の穴を塞いで鼻をかむ要領で鼻孔内に残っている汚れた水を軽く吐き出せばたまった汚れも排出しやすくなります。

強く鼻をかむと耳に圧力がかかるので軽くです。

鼻の穴から生理食塩水を流す際に使うものがネティポットです。


【ネティポット】鼻うがい ヨガ 健康 鼻洗浄


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ポットは自分の手にしっくりくるものを選べば長く使えると思います。

左右が一通り浄化出来たら、今度は上を向いて鼻から喉に浄化水を流していきます。

これはちょっとコツが要ります。

鼻孔から注入した水が喉に落ちてくるので、むせたり飲んだりする可能性があります。

それを防ぐには、水を落としている間ずっと声を出します。そうすれば喉の奥で水が溜まってうがいをしているような状態になります。

ある程度水が喉に溜まってきたら下を向いて吐き出します。

これを何度も繰り返して洗浄すると普通のうがいでは洗浄できない上咽頭を浄化出来て免疫機能が向上し風邪をひきにくくさせます。

これからの季節、花粉が鼻腔や喉の奥に付着しやすくなるので今の時期から習慣にしておけば楽に春を過ごせる可能性も高くなってくると思います。

本当にお手軽な健康法のひとつなのでミズキはいろんな人に勧めるのだけど…