ホルモンといえば何を連想するでしょう?
私は「人も動物なのだ」ということを実感します。
人間はホルモンの変化に生涯影響を受けて生きなければいけないのかもしれません。
もちろん、ホルモンが私たちの意識しない体内において日々せっせと働いてくれているおかげで健康維持が成り立っているとも言えます。
女性はある年齢が来ると生理周期が変わってやがて閉経を迎えます。
その際に大きくホルモンの分泌量に変化が生じて不調を感じられる方も多いと思います。
いわゆる更年期障害です。
では、ホルモンの分泌量の変化でどうして体調に影響が出るのでしょうか?
ホルモンは私たちの身体を健康的に維持するために体内で分泌されます。
内分泌系としての役割をあげるなら欲求のコントロールがあります。
身体に欲求を起こさせ行動によって満たされれば抑える、促進と抑制がコントロールです。
通常、私たちの欲求は自分の意志である程度制御できるものだと考えていますがそれは厳密にいえば間違いなのです。
ダイエットや禁煙に失敗したり怠惰な誘惑に負けたりすると私たちは自分の意志の弱さに凹み自己否定しがちです。
しかし現実は私たちの意志の届かない領域でホルモンという内分泌物質が脳や神経に働きかけて身体を誘導しているのです。
したがって、たとえ欲求に負けたとしても罪悪感を持つ必要などないということになります。
もちろん物事には程度がありますが…
人間の三大欲求、食欲、性欲、睡眠欲。
すべてホルモンで促進と抑制がなされているようです。
つまり三大欲求が適度に(ここがとても重要)満たされている状態が健康だといえます。
食欲はグレリンとレプチンというホルモンが食物を適量摂取するために働いている。
胃が空っぽになるとグレリンが分泌されて空腹感を感じ食欲が起こります。食事を摂り始めると脂肪細胞によってレプチンが作られ満腹になったことを伝える信号が脳に送られ食事をやめるよう指令を出します。
グレリンとレプチンが正常に分泌されそれに従えば私たちは正常な体重を維持できるという理屈になります。
極端に痩せ過ぎていたり肥満体系の人はもしかしたらホルモン異常が関連している可能性もなくはありません。
性欲は生殖には欠かせない本能で、生命活動の本質があります。テストステロンというホルモンが関わっていて、分泌量が減少すると性欲が減退するようです。
テストステロンは男性ホルモンの代表格になりますが女性の体内(副腎や卵巣)でも作られています。性欲があることを罪悪感として抑え込んでしまっている女性もいるかと思いますがその必要は全くないのです。
夜になったら人は眠くなりますがこれは体内でメラトニンが作用しているからです。
メラトニンとコルチゾールは夜と昼の交互にそれぞれ分泌量がピークに達するホルモンで、メラトニン分泌量が減ってくると睡眠障害につながる恐れがあります。
メラトニンは自然光に刺激を受けて脳の松果体で産生される。通常なら陽が沈んで暗くなる夜に分泌量が増えるということです。
睡眠は不眠症を経験したことがない人にとっては健康上大きな意味はないと思われるかもしれませんが、とても重要な生命活動の一つです。
睡眠中に分泌される多くのホルモンは私たちの健康上なくてはならないものが多い。
たとえば睡眠時に分泌される成長ホルモンはある一定時間の睡眠で傷ついた細胞を修復したり子供の成長を促したりします(寝る子は育つといいます)。
バソプレシンは睡眠中に分泌量が増え抗利尿作用で夜中に何度もトイレに起きなくて済むように働いてくれています。
内分泌系が未発達な子供はバソプレシンが不足しているためにおねしょが治らないということもあるようです。成長とともに正常分泌されるようになれば自然に治るものなのでしょう。叱らず落ち込ませないよう元気づけるのも親の務めかもしれません。
睡眠不足による体重への影響は意外と思われるかもしれません。
十分な睡眠時間はグレリンが減少、レプチンが増加します。不十分な睡眠はその逆でグレリンが増加、レプチンが減少するということです。つまり睡眠不足は食欲を抑えるレプチンが減って空腹を感じさせるグレリンが多く分泌され食欲が抑えられない状態になりやすいということです。
つまり睡眠不足は普段よりも食べ過ぎてしまい体重が増加するという残念な結果を招く可能性があるということです。
光に反応するメラトニンを正常分泌させて快眠を得るには寝る前にパソコン作業をしたりベッドで横になってスマホを見てはいけません。不自然なブルーライトでメラトニンを減少させる最悪な習慣と言わざるを得ないからです。
以上のように私たちの生命活動はホルモンがコントロールしてくれているので、バランスが乱れてしまうと生命の危機として不調を感じてしまうのです。
話は少しそれますが、人間の三大欲求は仏教では煩悩として位置づけられています。
煩悩とは人間の持つネガティブな要素で文字通り人は欲望に煩い悩みながら一生を送っていくのです。
しかし、人間の三大欲求は生命を健康的に全うするには不可欠な欲求であることもまた真理であります。
先ほども言いましたが、生命的欲求は適度に満たされる必要があるのです。
欲求を満たすために行動を起こさせるのも体内で分泌されるホルモンであるし、暴走を防ぐのもホルモンなのです。
そしてホルモンが体内で正常に分泌されるには逆に人間の三大欲求が適度に満たされる必要があるのです。
そのために最も大切なことはストレスの管理です。
この相関関係は絶対です。
食事も運動も睡眠もストレスに影響を受けます。
逆に前述した要素すべてがストレス要因になることもまた真理に違いありません。
まずはストレスマネージメントで人間の三大欲求を適度に満たすことが必要条件です。
ゆうき整体院の整体は身体の気の調整と血流の促進でホルモンのバランスも結果的にいい方向に向かいます。
特にストレスを溜め込みがちな女性におすすめのメニューが整体とオイルセラピーを組み合わせたYOU-KI-HEALINGというメニューです。
月に一度、ストレスマネージメントの一環としてホルモンのバランスを結果的にいい方向にシフトするため、通われているお客様も多くいらっしゃいます。
お身体のメンテナンスとしてご興味がある方は是非一度ご来院ください。
全身の細胞が開眼し生命力がみなぎると思います。